今回は日本経済新聞掲載の記事をご紹介します。(一部抜粋)
著・香坂玲 名古屋大学教授

その前に瑚心すくいより。
太陽系・地球が誕生して45億年、最初は地上に酸素など存在しなかった。
紫外線が直接地上にふりかかり生物など存在できなかった。しかし200万年前以前に微生物の繁殖の影響でオゾン層が増幅し、酸素が地球に人類を誕生させた。
しかし現在はその人間が産業発展のために二酸化炭素が膨れ上がりオゾン層が破壊され生物の生き死にに多様な影響を与えようとしている。
今回この記事がSDGs目標達成に多大な影響を与えるとして記事を載せた。


香坂氏―。(2019年7月15日記)

「海の日」の今日、子どもや孫と過ごされている方も多いのではないだろうか。
この機会に、将来世代の地球に思いをはせ、この世界の持続可能性を考えてみてはどうだろう。
その際、温暖化の影響で行き場を失うシロクマやペンギン、ストローが鼻に刺さったウミガメに象徴されるような気候変動や廃棄物の問題が、連鎖して生き物や生態系全てに悪影響を及ぼしていることも忘れないでほしい。

5月に発表された「約100万種」という動植物の絶滅危惧種の推定規模が注目を集めている。
ちょうど日本が令和に改元した時、主要7カ国(G7)首脳会議を控えたパリでは「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学―政策プラットフォーム(IPBES)」の総会が開催され、世界の科学者450人以上の調査に基づく「地球規模のアセスメント(影響評価)が公表された。

そこで生物多様性の減少に歯止めがかからず、気候変動の影響も加わり加速すらしている現状が指摘され、今後数十年の間に全世界で100万種の動植物が絶滅する恐れがあると警笛が鳴らされた。これが何を意味するのか。

IPBESが2016年に公表した花粉媒介と食料生産に関する報告書によると、世界全体の作物生産量の5〜8%、市場価値に換算すると推計で年間2350億ドルが動物による花粉媒介に直接依存している。

(中略)

ちなみに100万種という数字は、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種リスト(レッドリスト)から算出した値である。
粗い推計であり、個々の絶滅危惧種を個別に評価したわけではなく、ニホヌサギなど日本固有の絶滅危惧種は算出にも使われていない。地域性を考慮した推計などが待たれるところだ。

今回の報告書の性かは絶滅危惧種の話にとどまらない。もともとIPBESの設立に向けた機運には、名古屋で開催された10年の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で採択された、環境保全に向けた国際的な指針である「愛知目標」が大きく関係している。
愛知目標では、森林などの損失速度の半減、過剰漁獲への制限、外来種の根絶、サンゴ礁などの保全、絶滅危惧種の保護、作物や家畜などの遺伝子の多様性の維持といった20の個別目標が定められている。

その大半が期限を迎える2020年に中国の昆明で開催されるCOP15では、後継となる「ポスト愛知目標」採択される見込みだ。その「ポスト愛知目標」の策定に今回の報告書も影響する。

ただ、愛知目標とは、10年を期限とするそれ以前の目標が達成されなかった経緯があり、一度落第して20年までをいわば「追試」の期間として設定したものである。
10年目標も愛知目標も国連で各国のコンセンサスを得て合意しているので、野心的な要素は含みつつも各国が合意できる、いわば最低限の基準ともいえる。言い換えれば、国際社会が連携して達成しなければならない目標である。

同時に愛知目標は、2015年に国連で定められたSDGs(持続可能な開発目標)の生物多様性に関わる指標にもなっている。つまり、ポスト愛知目標の策定は、SDGsにとっても最初の改定作業に直結する中身となるのだ。

(中略)

ワインで語られるテロワール(土地の機構・風土)が有名だが、その土地ならではの特性を生かした地域産品を共有の財産として付加価値をつけていく地理的な表示(GI)の保護制度なども、市場を通して環境保全や風土をや持つことへの取り組みといえる。

市場評価がされていない環境サービスを受けた際にも、対価を支払うというPES(エコシステムへの支払い)の考え方も定着している。おりしも日本では、市町村という身近な単位で森林資源を保全しようという「森林環境与税」がスタートする。このような環境のサービスへの相応の負担を考えるときにきている。

(終略)

  • 1970.01.01 Thursday
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  • 23:30
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