日本の大学や日本語教育機関で学ぶ外国人留学生が30万人時代を迎えた。留学生たちは日本語をどのように学び、使いこなす工夫を重ねているのだろうか。日本の大学を選んだきっかけも関心事も異なる2人の留学生に体験を聞いた。学びの姿勢は、ほかの留学生だけでなく、海外留学を志す日本人学生にも参考になるだろう。

オーストラリアからの交換留学生であるメドフォードさん(29)は、高校卒業後の6〜7年間、飲食、警察など様々な仕事を体験した。2015年に約3週間、日本を初めて旅して「穏やかで平和な国、料理も好きになった」という。

マードック大学(パース)に入学し、国際関係論と日本語を学んできた。個人で電子辞書やウェブサイトの教材も活用しながら日本語への理解を深め「留学に必要な基本的な日本語を身につけられた」と強調する。

今春、立教大学との交換留学生として来日した。1年間、日本語を学び、文化や社会を体験するなど日本を知る活動に重点を置いている。

立教大日本語教育センターによる日本語講座を受講し、さらなる上達を目指す。実力別に設けられた文法、読解、作文などの講座を数時間学びながら毎日3時間程度を予習・復習にあてている。

心がけていることは「毎日、新しい言葉を少しずつ覚え、使ってみること」だという。週末にはイベントに参加するなど、街を歩いて学びの機会を広げている。たとえば「案内表示板」「コンビニエンスストアでの店員との会話」「駅のアナウンス」などは生きた教材になるという。

少しでも言葉を使えるようになるためには「日本の友人をつくり、コミュニケーションを増やすことが大切です」と体験を語る。大学のボランティア活動やサークル活動に参加し、積極的に話す機会をつくることにも取り組んでいる。

「継続は力なり」という日本語を引用しながら、「言葉を学ぶということはまさにその通りだと思う」と語る。わからない言葉や表現を見ると学ぶ気がなくなるかもしれないが「決して諦めないこと、毎日続けることが重要だ」と強調する。

日本での留学期間を有意義に使うため、今後は日本語のシンポジウムなどを聴講して、議論の中身を知り、課題をみつけて理解する経験を積んでいきたいという。

将来は外交官を志している。高校卒業後に様々な人々とかかわり、仕事を経験したことで、国と国の橋渡し役として、貿易や安全保障などの問題に関わってみたいと考えるようになったからだ。

自らの経験を踏まえて、日本の若者にも「高校を出て、すぐに人生を決めることは難しい。自分の将来や仕事への夢、そして自分自身を知ることが大事だ」とアドバイスした。


インドネシア出身で関西学院大学国際学部3年生のスンジャヤさん(22)は、子どものころに日本の漫画やアニメーションを見て日本に関心を持つようになった。

高校を卒業して日本の大学に進学したのは、学びたい授業が多く魅力を感じたから。インドネシアでは経営学・経済学・ビジネスが人気で、多くの文系の同級生が進学している。姉が先に日本に留学しており、相談できたことも大きかった。

大学では「文化・言語」「社会・ガバナンス」「経済・経営」の3つの領域を学びながら、「LGBT(性的少数者)」をテーマにしたゼミにも参加している。ジェンダー、女性の活躍などに興味があり、将来はこうした分野の仕事に進みたいという。

2015年に来日後、大阪にある日本語学校で基礎的な日本語を約2年間学んだ。語彙力、文法、読解力、作文力を身につけるため、一日4時間程度、授業に出席した。予習と復習には毎日3〜4時間をあててきた。

2017年に大学へ入学後は、基礎をいかして日本語を使いこなせるようになるための学習にも力を入れてきた。1〜2年生では講義に必要なリポートの書き方、ディスカッション、プレゼンテーション、小論文の方法を学んだ。3年生になってビジネスで使う実践的な日本語も学び始めている。

いまも心がけていることは「わからない言葉はすぐに調べること」だという。「メモ用紙などに書いてノートに貼ったり、テキストの余白に書き込んだり、学んだ日のうちに解決することが大切です」と強調する。わからないことを残したままにしない姿勢だ。

習い始めたころは、日本語はとても難しいと感じていたという。授業を聴いてもわかりにくかったときには「録音した授業を聴き直して、繰り返し復習してきた」という。「とにかく諦めないことが大事。日々の積み重ねは大きいです」とアドバイスする。

さらに日本人が使っている日本語に慣れるために「テレビ番組も活用している」。ニュースやクイズ番組のほか、池上彰氏の解説番組をよく視聴している。世界の動きや日本について知るために参考になるという。

スキルを磨くには「恐れずに、言葉を実際に使ってみることです」と述べる。来日以来、飲食店や雑貨店でのアルバイトを続けている。以前、来店客との会話が通じず、つらい思いをしたこともあったが、この経験にも鍛えられたという。

  • 1970.01.01 Thursday
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  • 06:47
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