身の回りのプラスチックごみが深刻な環境汚染を引き起こしている。
今年6月に開催されたG20大阪サミットで議論されたが、2050年までになくす、と大枠の合意となった。

しかしイギリスBBCニュースでは海洋調査の結果、太平洋のマリアナ海溝深海1万メートル超でプラごみを発見、海洋汚染が海底深くまで進んでいることを発表。

また、WWFジャパンの発表では、既に世界の海に存在しているといわれるプラスチックごみは、合計で1億5,000万トン。そこへ少なくとも年間800万トン(重さにして、ジャンボジェット機5万機相当)が、新たに流入していると推定されています。そのほとんどが海洋に運ばれているという現実です。

三井化学社長を歴任した日本化学工業協会会長である淡輪敏氏によると、
海洋に流れ出たプラスチックごみの問題の相当量に上る現実は直視しないといけない。クジラなどの死骸をみて、胃に詰まったゴミが原因で死んだのではないかという報道があった。

2018年に「海洋プラスチック問題対応協議会」を立ち上げ日本の化学業界はこれまで「レスポンシブルケア」と呼び、製品の開発から製造、消費、廃棄、リサイクルの一連の過程に責任を持つ取り組みを続けてきた。海洋プラスチックごみでも同様の対応をしていく」

ただプラスチックは優れた素材だ。上手く使えば衛生面や耐久性で利点も多い。食べ物を入れる容器は食品ロスの軽減や流通の効率化に役立っている。車体の軽量化にも欠かせない。燃費の改善、ひいては地球温暖化対策にも貢献する。医療現場でも大事な役割を果たしている。一方的にプラスチックを減らし、何かを犠牲にするのでは意味がない。

プラスチックに替わる素材をすぐに実現するのは難しい。自然環境で分解する成分解性プラスチックの開発もてがけている。土壌中の微生物が分解できれば、ビニールハウスの素材に使える。ごみぶくろであれば、生ごみを入れて一緒に堆肥にできる。
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